■10月2日/J1第31節 ヴィッセル神戸―浦和レッズ(ノエスタ)
2日にJ1第31節が行われ、上位対決で注目が集まったヴィッセル神戸と浦和レッズの試合は、ホームの神戸が5-1の大量得点で勝利した。公式戦無敗を継続していた浦和は、8月9日に行われたリーグ戦第23節の札幌戦以来の黒星となった。
直近のリーグ戦の戦績を見れば、両者ともに好調を維持し、互角の戦いになるはずだった。特に、浦和は前節のFC東京戦で久しぶりの失点となったものの、それまでのリーグ戦では完封勝利を継続していた。正直、今節は撃ち合いの展開を予想していただけに、5失点という結果には衝撃を受けずにいられなかった。
しかも、神戸にとっては前節の川崎戦を9月29日に戦い、中2日というハードな日程だった。MF山口蛍など主力選手を怪我で欠くなか、前節では首位を走る川崎を相手に前半のうちに先制したものの、逆転で敗れるという展開で、神戸は気持ちの面でも立て直しが難しいかと思われた。どちらかといえば、満身創痍で臨んだのは神戸で、コンディションもメンタル面でも浦和のほうが有利な状況だったといえる。
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、前日に行われた会見で、敵将の三浦監督の手腕を警戒していた。神戸と浦和の対戦は、今シーズンはカップ戦を含めてこれが4試合目となったが、「三浦監督はこれまで対戦した3試合すべてで形を変えてきた。試合が始まった時には、相手が何を変えてきたかというところを観察しなければいけない」と話していた。