■浦和が昨季女王の貫録を見せて快勝

 試合は開始早々に動いた。前半5分に浦和の安藤が先制点を決めて、そのまま1-0で前半を折り返す。後半は浦和のゴールラッシュとなり、後半4分にMF猶本光、37分に菅澤、42分には途中出場のMF遠藤優が追加点を奪い、昨シーズン女王としての強さを見せつけた。浦和はこれで開幕から3連勝となり、順位は2位となった。

 大宮は0-4で迎えた後半43分にFWカトラー・グレイス・エリンのゴールで一矢報いるが、前半からの失点が響き、追いつくことができなかった。大宮は開幕から未だ白星がなく、初勝利は次節以降に持ち越されることになった。

大宮は終盤にFWカトラー・グレイス・エリンのゴールで一矢報いる 撮影/渡辺浩樹

 3連勝を飾った浦和の楠瀬直木監督は、「気がつけば3連勝だったという感じで、1試合1試合に思いがある。WEリーグが始まってからは毎回新鮮な気持ちだし、課題が少しずつ良くなっているとか、選手の疲れが見えてきたりということのほうが大きい。これが(シーズンの)2周目になると(相手から)より研究されてくるし、先を読みながらやっていかなければならない。3連勝はうれしいが、冷静に受け止めています」と、次節以降に向けて慢心を見せなかった。

 1ゴール1アシストの活躍を見せた猶本は、「1点目(安藤の先制点)は、クロスのときに(菅澤)優衣香さんがDFとGKの間に走り込んでくれたので、最初はそこを狙おうと思っていたが、相手のDFラインが思ったよりも早く下がったことでぶつけるイメージで出したので、決めてくれて良かった。2点目(猶本のゴール)は、セカンドボールがバウンドボールでこぼれてきたので、振り遅れないように意識をして当てました」と、得点シーンを振り返った。

 さらに、監督や選手たちは“さいたまダービー”についての特別な思いも明かした。

 

■試合結果

大宮アルディージャVENTUS 1―4 三菱重工浦和レッズレディース

 

■得点

5分 安藤梢(三菱重工浦和レッズレディース) 

49分 猶本光(三菱重工浦和レッズレディース)

82分 菅澤優衣香(三菱重工浦和レッズレディース)

87分 遠藤優(三菱重工浦和レッズレディース)

88分 カトラー・グレイス・エリン(大宮アルディージャVENTUS)

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