J1リーグ第31節 鹿島アントラーズ―横浜FC
10月2日(土)|16:00 県立カシマサッカースタジアム
前節の鹿島アントラーズには、多少の驚きがあった。2トップの一角にはアルトゥール・カイキが入り、中盤では松村優太が6月23日の第19節以来のリーグ戦先発出場を果たした。中3日の連戦でターンオーバーを施したとはいえ、相馬直樹監督はそれ以上の意味を込めたように見える。
横浜FCも、括目すべき戦いぶりを見せた。4失点したFC東京戦からしっかり立ち直り、同じ街のライバルである横浜F・マリノスとのダービーで堂々と戦った。首位の川崎フロンターレを追う横浜FM相手に、勝利する可能性も見えた試合だった。
互いに変化を見せ続けるのは、ただひたすらに上昇のためだ。鹿島はACL出場圏内へ、横浜FCはJ1残留ラインの先へ――。今節も決死の戦いを挑む。
■鹿島アントラーズ
6位 勝ち点53 16勝5分10敗 52得点32失点 得失点差20
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○2-1 C大阪(A)
L●1-2 川崎(H)
L○3-1 G大阪(H)
L●0-3 福岡(H)
ル●0-2 名古屋(H)
【通算対戦成績】
H 2試合・2勝0分0敗
A 3試合・2勝0分1敗
計 5試合・4勝0分1敗
【直近対戦成績】
2021年 5月 1日 J1第12節 ○3-0(A)
2020年10月10日 J1第21節 ○3-2(H)
2020年 8月19日 J1第11節 ●0-1(A)
2007年 8月25日 J1第22節 ○2-1(H)
2007年 4月14日 J1第 6節 ○1-0(A)
【今節のみどころ】
前節ではA・カイキ、土居聖真という、これまでにない2トップで戦った。これに刺激を受けたか、交代出場した上田綺世は2得点して2年連続の2ケタ得点をマークした。チーム内に、新たな刺激が生まれようとしている。
勢いに乗りたい鹿島が、次に求めるのは連勝だ。すでに第32節を先に終えており、次の試合は3週間後となる。精神的に落ち着いた状況で時間を過ごすためにも、ここは勝利を手にしておく必要がある。
そこで心強いのが、やはり上田だ。2ケタ得点にも喜びを表さず、ただ勝利を求める姿勢を打ち出していた。鹿島のDNAを持つアカデミー育ちの発奮に期待だ。