■定着しつつある「システムの運用法とウイングの使い分け」
この熱気は、クロスをも得点に変える。山根視来が右サイドから上げたクロスが、神戸DFトーマス・フェルマーレンのミスによってそのままゴールイン。結果的に、このゴールが3戦連続逆転勝利をもたらした。その後、家長昭博もゴールを決めて試合は3-1で勝利。
直近2試合は最少得点差勝利だったが、“目標”である「1試合3得点」を達成して白星を得た。
「まだもう一戦あるので、切らすことなく突き進みたい」
こう話す指揮官の目は、中2日でやってくる多摩川クラシコにすでに向いている。
ビハインドを跳ね返す力を取り戻した川崎は、ここ数試合で新たな戦い方を定着させつつある。大まかにいえば、一つはシステムの運用法。もう一つは、ウイングの使い分けだ。