■狙い通りの位置にいたという江坂

 試合後の会見で江坂は、ゴールシーンについて、「関根がボールを持って仕掛けた時に、中にいれば何か起こるかもと思っていた。関根が良いシュートを打ったあと、良いところにこぼれてきたので、決め切ることができてよかった」と、狙い通りのポジションにいたことを明かした。まさに江坂のセンスの表れともいえる「位置取りの妙」ということだろう。

 「あれだけ早い時間に失点してしまったのはもったいなかったが、(失点が)早かった分、修正する時間も多くあったので、自分たちのサッカーをもう一回やろうと、ボールを繋ぎながら多くのチャンスを作って、前半のうちに追いつけたことはよかった」と、冷静に振り返る。

 失点後のプレーについても、「立ち上がりから(相手の)プレッシャーが早かったので苦戦していたが、ボールを動かしながら相手を疲れさせようと、空いているスペースや選手間の距離を考えながらボールを運べていたので、良い形で追いつけた」と、早い時間の失点にも動じず、選手同士のポジショニングを見てプレーしていたという。

 江坂はここまでリーグ戦では9試合に出場し、4得点を挙げている。結果を見ても文句なしの活躍だが、江坂がピッチ上で意識していることがあるという。

その2へ続く

 

■試合結果

FC東京 1―2 浦和レッズ

 

■得点

1分 田川亨介(FC東京) 

46分 酒井宏樹(浦和レッズ)

66分 江坂任(浦和レッズ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3