■自らピッチに座り込んでそのまま交代

 ところが、その直後には酒井に波乱が訪れる。75分、日本代表右サイドバックが、突如ピッチに座り込んでしまったのだ。そして、自ら立ち上がることがないまま、担架で運ばれ途中交代。酒井の穴を埋めるべく、リカルド・ロドリゲス監督は西大伍をピッチに送り込んだ。そのまま右サイドバックとして西は残りの時間をプレーする。

 日本代表サイドバック対決は、“逆サイドへのコンバート”に“負傷交代”という意外な結末を迎えることとなったが、試合はそのままレッズが逃げ切り、2-1で勝利した。

 酒井は、この負傷について試合後に「お尻の骨近くの筋肉にひざが当たってしまって、動けなくなったというか、スプリントやジャンプがしづらくなっていました」と説明。そして「骨や筋肉系のトラブルではないので大丈夫」と無事をアピールした。

 実際、ピッチを退いてから一度はロッカールームに引き上げたものの、自ら歩いてベンチに戻ってくると、ベンチ前で臀部を伸ばすストレッチをやってみせた。歩く際に痛そうなそぶりは見せたものの、スタッフなどにも緊迫した様子はなく、大事ではない様子を感じさせた。

 試合後にはリカルド・ロドリゲス監督と抱擁した他、選手を出迎えたり立ち話もしているし、長友とも話し込んでいた。

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