■先制を許すも…あの男が決める

 先制したのはウェストハムだった。30分、サイード・ベンラーマのシュートがシュートブロックに行ったアーロン・ワン=ビサカの足に当たり、ボールはゴールに吸い込まれた。マンUが前半で1点のリードを許す形となった。

 だが、同点ゴールを決めたのはまたしてもあの男だった。ウェストハムの先制ゴールから5分後の35分、ブルーノ・フェルナンデスのクロスにC・ロナウドが飛び込み、右足アウトサイドでシュート。これはウカシュ・ファビアンスキに弾かれるも、そのこぼれ球をC・ロナウド自らが押し込んでゴールネットを揺らした。

 C・ロナウドにとって加入後、公式戦3試合連続のゴール。まだ3試合だが、移籍後は出場した試合全てでゴールを奪っていることになる。

 今回のゴールの凄さは、B・フェルナンデスの質の高いクロスと、C・ロナウドの絶妙な抜け出しとボールに合わせる技術に凝縮されている。ポルトガル代表でもプレーするB・フェルナンデスとC・ロナウドは、阿吽の呼吸でチャンスを作る。もう感覚でお互いがどう動くか分かるのだろう。C・ロナウドのタイミングは完璧でオフサイドはなし。左足ではなく、右足アウトサイドで合わせるという高度な技術でシュートし、こぼれ球に超反応を見せて、ゴールを奪った。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5