将来を嘱望される2人のヤングプレーヤーが、マジョルカに到着した。
久保建英とイ・ガンイン。レアル・マドリーとバレンシアから、前者はレンタルで、後者は完全移籍でそれぞれ加入している。
環境や境遇に共通点も違うもある両者だが、課せられたタスクはひとつ。マジョルカの1部残留に貢献することだ。
日本と韓国、アジアをリードする両国の希望の星は、スペインで輝くことができるのだろうか。
■国内外のメディアが注目
スペインに渡って10年以上が過ぎながら、難しい環境に悩まされていたイ・ガンインは、マジョルカに新天地を求めた。4年契約を結び、背番号19で再スタートを切っている。
そのマジョルカには、すでに久保建英が加入していた。小柄で左利き。適正ポジションはトップ下でドリブルとパスが得意。そのプレースタイルは、どことなく久保とかぶるところがある。
「久保とイ・ガンインは母国のスターで、幼い頃からのライバルだ」(『アス』)、「アジアのスターである久保とイ・ガンインはマジョルカでステップアップできるだろうか」(『E S P N』)と、スペインのみならず国外のメディアも2人に注目した。
今季、マジョルカは【4-2-3-1】のフォーメーションを基本布陣としている。久保とイ・ガンインをどのように起用していくか、ルイス・ガルシア監督の腕の見せどころだろう。
マジョルカは夏のマーケットが閉まる前に、ビジャレアルからフェル・ニーニョをレンタルで獲得している。ヘタフェから獲得したアンヘル・ロドリゲスと同様に、機動力のあるF Wだ。1トップを務めることができ、スペースにも走り込めるタイプの選手がいる。そうした選手をうまく使いながら、また連係して自分も活かしてもらいながら崩していくことが、2列目の選手である久保やイ・ガンインに与えられる役割だ。