【ブンデス分析】「ファーストチョイスは常にゴール」【アイントラハト・フランクフルト対シュトゥットガルト】「輝きを取り戻した鎌田大地」(2)の画像
日本代表でプレーする鎌田大地 撮影/中地拓也

ブンデスリーガ アイントラハト・フランクフルトvsシュトゥットガルト 2021年9月12日(日本時間22:30キックオフ)

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 鎌田大地は、何度も積極的な動きでボールを引き出し、ゴールに向かうプレーでチームを勢いづかせた。

 22分には、パスを受けると同時に相手のタックルをかわしミドルシュート。これはワンタッチ目というのがいかに重要かということを教えてくれるプレーでもあった。

 ゴールに向かうプレーというのは、単にその方向へ走るだけでなく、パスを受ける時にボールをその方向にコントロールすることで可能になる。シュートはキーパーの正面に飛んでしまったが、ゴールに向かう姿勢が常に鎌田のファーストチョイスであることを示すものだった。

 その姿勢は27分のプレーにも表れた。鎌田は最終ラインの裏に抜け出してパスを引き出すとダイレクトでシュート。パスを受ける場所が中央ではなく左に開く形になってしまい、エリアの角が近いような場所からではあったが、ダイレクトで狙った。ズレがあったから仕切り直すのではなく、狙える時には狙っておく、ということだ。

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