■リカルド監督「コンプリートなチームになりつつある」

 チームもこれで4試合連続で無失点となった。CBで先発したDF岩波拓也は試合後の会見で、「前から守備をするという、もともと監督がやりたい形がここ数試合できていると思うし、最後のところでゴール前でいろいろな選手が体を張れていることが無失点で抑えられている大きな要因だと思う」と話した。

 リカルド監督も、こうしたチームの状況について、「守り方など、我々のベースとなるところが浸透してきていて、もともといた選手はもちろん、新加入選手たちもやるべきことがしっかりできている。ディフェンスだけでなく、攻撃の面でもチームが大きく成長していく段階。新加入選手もチームのやりたいことや目指すところが整理されているので、よりコンプリートなチームになりつつあると思います」と、選手たちを称えた。

 酒井をはじめ、今夏に移籍してきた新戦力が短い期間ながらも見事に融合し、8月から続いた連戦の疲労やターンオーバーをものともしないほど、一気に選手層の厚みが増した。

 連戦を終えた浦和は、充実した試合内容と結果を得て、自分たちが目指すスタイルにより自信をつけた。しばらくは試合日程も落ち着くため、しっかりと休養を取りながら、トレーニングでも連携面をさらに磨いていくことができるだろう。リーグ戦ではACL出場圏の獲得、天皇杯ルヴァンカップではタイトルの可能性もある。シーズン終盤に向けてどのような進化を見せてくれるだろうか。

 

■試合結果

横浜FC 0―2 浦和レッズ

 

■得点

34分 汰木康也(浦和レッズ)

89分 大久保智明(浦和レッズ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3