【J1分析】チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔が負傷の最終ラインに見える不安【横浜F・マリノス、逆転優勝への光明と課題(2)】の画像
選手たちは、ファンに歓喜を届けることができるか 写真/中地拓也
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 サンフレッチェ広島との対戦で、横浜F・マリノスの最終ライン中央に入ったのは、實藤友紀岩田智輝だった。中盤やサイドバックもこなす岩田は、新加入ながらすでに今季リーグ戦で23試合に出場していた。一方の實藤は、この試合が今季リーグ戦5試合目の出場。リーグ戦での先発は、今季3度目のことだった。

 今季の横浜FMで、畠中槙之輔チアゴ・マルチンスは盤石のCBコンビを組んできた。その土台が崩れようとしている。チアゴ・マルチンスは第25節から戦列を離れ、前節に負傷交代した畠中は左ハムストリング付着部損傷で全治6カ月の見込みだ。

 横浜FMの高い最終ラインの裏は、相手チームの狙いどころとなっている。この日の試合でも、早々から裏を突かれる場面が散見された。

 開始2分で、広島の若きMF東俊希に抜け出されかけた。そのピンチは何とか防いだが、東は次のチャンスを逃してくれなかった。CBの間にうまく入り込まれて、1タッチでのシュートを許す。これはポストを叩いたものの、跳ね返りを押し込まれた。試合開始8分での先制点献上だった。

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