■逆転ゴールは見事だったが…
13分には、ハーフウェーライン付近にいた實藤が、ドウグラス・ヴィエイラにバックパスをかっさらわれる場面があった。ラストパスが乱れてシュートには至らなかったものの、大ピンチになりかけた。
最終ライン裏の広大なスペースは、スイーパーのようなGK高丘陽平や、チアゴ・マルチンスのスピードなどによってカバーされてきた。畠中の正確なパスも横浜FMにとって重要なものだったが、そうした後方のベースが失われることになったのだ。
實藤の前半終了間際のバイシクル気味のシュートは、確かに見事だった。だが、横浜FMが同点に追いついて流れを取り戻すまでは、危ういシーンがあったことも事実だ。