■1点目のアシストは「“飛ばしてくれ”と言っていた」

 「PKを蹴る役割は決まっていた」という江坂は、試合後の会見で、「PKではあったけれど、難しい試合の中、結果という部分で勝利に貢献できてよかった」と、胸を撫でおろすような表情を見せた。

 1点目のアシストについては「自分のところでフリックをしたが、“試合の中で奪ったボールがあれば一個(前線へ)飛ばしてくれ”と言っておいたので、槙野くんから良いボールが来て、アキ(明本)が決めてくれました」と、自身の狙いをチームメイトに伝えたことが功を奏したようだ。

 PKで勝敗を決したことは本人も納得できていない様子ではあったが、江坂の言葉どおり、ビルドアップのクオリティや選択肢で上回っていた鳥栖を相手に、やはり勝ち切れたことは大きい。また、新加入の江坂が結果を出したことで、チーム全体にも安堵の雰囲気が漂っていた。それは、江坂がチームメイトに寄り添う姿があったからかもしれない。

 

■試合結果

浦和レッズ 2-1 サガン鳥栖

 

■得点

36分 明本考浩(浦和レッズ)

46分 山下敬大(サガン鳥栖)

84分 江坂任(浦和レッズ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3