【J1分析】江坂任の「流れをモノにした」極上のアシスト【浦和対鳥栖】浦和新加入・江坂任1G1Aの躍動(1)の画像
1G1Aの活躍を見せた浦和の江坂任 撮影/渡辺浩樹(SONYα9Ⅱ使用)

■8月14日/J1第24節 浦和レッズサガン鳥栖 (浦和駒場)

 浦和駒場スタジアムでのリーグ戦開催は、実に12年ぶりとなった。14日に行われたJ1第24節では、連敗を止めたい浦和レッズが好調のサガン鳥栖をホームに迎えた。

 前節の札幌戦で移籍後初スタメンとなったFW江坂任は、今節もトップ下での起用となった。また、東京オリンピックのOA枠で活躍したDF酒井宏樹も4バックの右SBでスタメンとなり、移籍後初スタメンを飾る。

 試合は立ち上がりから鳥栖にボールを支配され、浦和は開始早々にピンチを迎えた。それでも相手の決定機をしのぐと、徐々に浦和もペースをつかみ始める。すると、前半36分、DF槙野智章からのボールをペナルティエリアの手前で江坂が胸でフリックすると、ワントップを務めたFW明本考浩がこのボールを受け、右サイドからゴールネットを揺らす。江坂の極上のアシストで先制に成功したものの、浦和は後半アディッショナルタイムに被弾し、1-1のスコアで前半を折り返した。

 後半は、開始早々に江坂が見せ場を作る。後半6分、右サイドでMF田中達也が浮き球のパスを送ると、左サイドでMF大久保智明が折り返し、江坂は絶妙なタイミングでワンタッチで合わせるが、ここは惜しくも相手の好セーブに阻まれた。そして、後半37分に浦和がPKを獲得すると、ボールをセットしたのは江坂だった。2分後に蹴られたPKでは、ゴール左隅に突き刺し、江坂の移籍後初ゴールで浦和が勝ち越した。試合はこのまま終了し、浦和が2-1で鳥栖を下し、12年ぶりの“聖地・駒場”での対戦で連敗を2でストップさせた。

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