■リカルド監督「全体でうまく練習ができなかった」

 “見えない敵”との戦いに、リカルド・ロドリゲス監督も気を揉んでいたのだろう。札幌戦後の会見で、報道陣から「動きが重く見えたが、コンディションの問題だったのか」と問われると、「(中断期間になってからの)1週目はとても(コンディションが)良かったが、2週目に新型コロナウイルスにかかる選手が出たりと、全体でなかなかうまく練習ができないということがあった。練習の質が上がらなかったりと、そういったところで影響が出てしまい、そのように見えてしまったのかもしれません」と話した。

 新型コロナウイルスは、浦和の本拠地である埼玉県でも猛威を振るっている。浦和が当該選手の感染を発表した7月28日には870人の感染が報告されていた。8月に入ってからは1000人を超える感染者が連日で報告されるなど、現在、埼玉県は緊急事態宣言下にある。

 新型コロナウイルスの感染対策は、今後も各クラブの徹底すべき事案となるだろう。そうした中においても、選手たちには感染を防ぎながら、コンディションや試合のパフォーマンスを高く維持することが求められる。リカルド監督も、「我々としては、できるだけ早く勝利を取り返したい。次節までにチームとしてさらに良い状態に上げられるようにしていければ」と、表情を引き締めた。

 どのクラブにとっても総力戦を強いられる情勢だが、そんな時にこそ若手選手の台頭、キャリアのある選手の統率力が必要不可欠である。

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