■まさにワールドクラスのゴール

 まずタンガンガが圧倒的フィジカルでボールをキープ。競り合いの強さを見せ、ボールを渡さない。そして、ソンのさすがと言えるテクニックが炸裂した。モハメド・エルネニーが後ろから寄せてきたのを見ると、体重移動をしながら右足でコントロール。得意の右足にボールを持っていくのではなく、エルネニーの動きをよく見て左足に持ち替えた。ソンの動きにエルネニーが釣られたことにより、左にスペースが空いたのを見逃さずに、すかさず左足シュート。これも見事でニアに強烈なシュートを突き刺した。

 どれを取ってもワールドクラスのゴール。テクニック、シュート、状況判断の全てが完璧だった。さすがソン・フンミンと言えるプレーだっただろう。このゴールを守り切ったトッテナムが1−0の勝利。プレシーズンではあるが、伝統のノースロンドン・ダービーを制することになった。

 来週には開幕するプレミアリーグ。アーセナルに勝利し、良い状態でリーグ開幕を迎えることになるかもしれない。今季はどんな戦いを見せてくれるのだろうか。

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