■あのプレーを彷彿!?
このシーンは、セリエAで吉田が世界最高峰の選手であるクリスティアーノ・ロナウドを止めたプレーに似ていた。今年1月30日に行われた、昨季のセリエA第20節サンプドリア対ユベントスの一戦に、吉田はCBの一角で出場。結果的にはフェデリコ・キエーザとアーロン・ラムジーのゴールでサンプドリアが敗戦を喫するが、吉田は対峙したC・ロナウドを封じゴールを与えなかった。
この試合の42分、ロングボールに抜け出したC・ロナウドがペナルティエリアでシュート体勢に入る。しかし、決定的な場面で吉田が左斜め後ろからスライディングタックル。C・ロナウドは思わず倒れたが、吉田の足はしっかりとボールに行っておりノーファウル。スペイン戦と同じく、吉田は足を蹴られていた。C・ロナウドの決定的なチャンスを吉田が果敢にスライディングし、ピンチを逃れた。
この2つのシーンを見ても、吉田の危険察知能力は抜群だ。危ない場面で足を伸ばしてのタックルは吉田の十八番と言っても良いだろう。これまで何度も日本を救ってきた。
次の3位決定戦でのメキシコ戦でも、鉄壁の守備で日本を銅メダルに導くことができるか注目したい。