■ドローだったが多くを学べた
スペインの指揮官ルイス・デ・ラ・フェンテは冨安健洋に注目していた。スペインの攻撃を何度も止めるその姿にアクションも大きくなった。マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)やダニ・オルモ(ライプツィヒ)もいやな表情を見せた。
結果的には追いつかれたが、五輪本番前の最後の試合を終えた森保一監督は場内を回って観客の声援に応えた後、語った。
「がまん強い戦いの中で前半にチャンスを作ることができて、1-0とリードすることができたのかと思う。押し込まれる時間も長くあったが、粘り強く戦いながら得点のチャンスをうかがう試合をしてくれた。
コンパクト・ブロックの中から相手の攻撃を制限してボールを奪う、相手が非常に嫌がるということ、それを我々の武器として試合に生かせるということを強豪スペイン相手に選手にも感覚として持ってもらえたのかなと思う」