■マルチンス「早くピッチに戻りたかった」
マルチンスは大声を上げると、メディカル・スタッフを振り切るようにタッチラインへと走った。
「ちょっと早いかな。大丈夫かな」とも感じられたが、マルチンスは無事プレーして、マリノスの勝利に貢献した。
試合後、サポーターにも元気にあいさつしたマルチンスはそのシーンを振り返った。
「衝撃が強かったのですが、ボールだったので倒れはしたが、頭はクラクラしませんでしたし、痛みはありませんでした。セットプレーで危ない時間だったので、早くピッチに戻りたかったのが本音です」
松永英機監督もマルチンスに触れた。
「選手の命を第一に考えないといけません。あの状況で、ドクターの確認のもと、やれる、と判断しました。ただ、そうはいっても精密に判断できたわけではないので今後は経過を見てメディカルが対応することになります。難しい判断でしたが、やらせない、よりも、やれる、という判断が上回ったということです」