◼︎小泉「チームを引っ張っていく存在にならなければ」
FWキャスパー・ユンカーとMF小泉佳穂の“ホットライン”も、大分に完全に封じられた印象を受ける。その小泉は前半はトップ下、後半はボランチでプレー。試合後の会見では、「今のやり方やフォーメーションでいくと、僕のところが生命線になる。メンタル・フィジカル・技術など、すべてにおいて詰めが甘いし、力不足なところが大いにある」と、責任を口にした。
日頃の会見から、小泉はゆっくりと言葉を選び、自身の思いを噛み締めながら話す傾向にある。その中でも、今回は苦い表情のまま、数十秒にわたって沈黙し、言葉を絞り出しながら話す姿が印象的だった。「中断開けから自分がいいプレーをしないと、チームを引っ張ってく存在にはなれない。今一度、見つめ直して、後半戦にいい形で臨みたい」と、前を向いた。
東京オリンピック開催による中断期間を経て、次節はおよそ1か月後の8月9日に開催される。浦和はアウェーで札幌と対戦予定。このあたりのタイミングから、今夏に浦和に移籍してきた酒井宏樹やアレクサンダー・ショルツ、江坂任らも戦列に名を連ね、各ポジションでのスタメン争いはさらに激化することになるはずだ。中断期間前に課題が明るみになったが、立て直しを図る期間を十分に確保できると捉えて、再開後はスタートダッシュを決めたい。
■試合結果
大分トリニータ 1-0 浦和レッズ
■得点
前半12分 町田也真人(大分トリニータ)