■「チームメイトを誇りに思う」
この試合では106分にチアゴ・アルカンタラと交代してピッチを去ったが、最後に攻勢を強めたいところで中心がなくなってしまったスペインはトーンダウンしてしまった。最後の最後まで、彼がいるかいないかでチームの調子は明確な変化を見せた。
自身としてはスイス戦でのPK失敗を取り戻す機会を失って大会を去る形になってしまったが、試合後は「チームメイトを誇りに思う」と強調し、若いラ・ロハを褒め称え、自身の将来については言及を避けた。
代表を去るにしてもまだ共にプレーする機会があるにしても、この大会を通じて体感することになったその存在の大きさを若い選手たちがどう消化し、学んだことを自分たちの時代のチームにどう引き継ぎ反映させるかが新しい黄金時代をもたらすことに大きく影響することは間違いない。
そしてそのカギを握るのは、バルセロナで共にプレーを続けるペドリということになるだろう。
■試合結果
イタリア 1―1 スペイン
(PK戦4-2)
■得点
60分 フェデリコ・キエーザ(イタリア)
80分 アルバロ・モラタ(スペイン)