■「迷わず行くことに決めました」
J2で磨かれている才能が、世界のトップカテゴリーへ羽ばたく。
ジュビロ磐田の伊藤洋輝が、サッカー日本代表の中心、遠藤航が所属するドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトへ期限付き移籍することが発表されたのだ。
「自分がずっと目ざしてきたというか、ヨーロッパでプレーすることは小さい頃から目ざしてきたので、迷わず行くことに決めました」
磐田はゴールデンウイーク前後から調子を上げ、5月15日の14節から6月19日の19節まで6連勝を飾っている。J1昇格圏の2位につけており、伊藤は3バックの左センターバックとしてレギュラーに定着している。彼自身も「迷ってはいないんですけど、このタイミングで抜けるのは申し訳ない気持ちがあります」と複雑な胸中を明かした。そのうえで、「自分の夢、目標をクラブが優先してくれたので、残り2試合チームに貢献できればと思います」と続けた。
6月26日に行なわれる20節のV・ファーレン長崎戦、7月3日に組まれている21節のアルビレックス新潟戦は、どちらも上位チームとの直接対決だ。J1昇格のためには負けられない連戦であり、伊藤は磐田の背番号15として最後まで全力を尽くすことを誓うのだ。