■オリンピック代表にも選ばれたセレッソ出身者たち
さて、オリンピックを目指す代表チームは“3強”からバランス良く選出されたのだが、実はもう一つ、隠れたクラブが存在している。それが、セレッソ大阪堺レディースなのだ。
今大会で抜擢された若手選手が北村菜々美と宝田沙織だった。選ばれた18人のうち、2000年生まれの遠藤純に次ぐ若さで、ともに1999年生まれのプレーヤーだ。また、18名の選手以外にバックアップメンバー4人も発表されたが、その中には23歳になったばかりのMF林穂乃香もいる。北村は現在はベレーザ所属で、宝田はアメリカのワシントン・スピリット、林はスウェーデンのAIKフットボールにそれぞれ所属している。だが、彼女たちは昨シーズンはともにセレッソでプレーして、チームの躍進を支えていた選手なのだ。
昨シーズンの「なでしこリーグ」で4位に入ったセレッソだったが、WEリーグに参入しなかったこともあって主力級だった彼女たちはクラブを離れたのだ。
そうして、また新しい選手を加えながら、セレッソは「なでしこリーグ」で戦い、開幕直後こそ勝ちきれない試合が続いたが、直近の5試合では4勝1敗として順位を上げてきているのである。
もう一度、繰り返して言おう。セレッソは平均年齢18歳以下のチームで戦っているのである。