２０２１年５月２８日から6月１５日にかけて、サッカー日本代表は男女Ａ代表、Ｕ－２４合わせ「ドドドド怒涛の９連戦」と題された１９日間で９連戦という日程でのゲームスケジュールを組んだ。Ｗ杯の二次予選、ドラガン・ストイコビッチ率いるセルビアとのゲーム、そして東京五輪に向けた最終選考のための試合……。大住良之、後藤健生という観戦歴５０年を超えるサッカージャーナリスト２人をしても、ここまで集中して日本代表の試合を取材するのは初めてのこと。各日本代表について、縦横無尽に２人が語り合う！
―女子サッカー日本代表は、男子よりもメダルを取る確率が高いかもしれませんね。
後藤「そうだと思いますよ」
大住「まず、グループ突破ができる可能性が高い。１２チームしかいないから、３位でも良いんだもの」
後藤「それに女子の場合は、ランキング上位のドイツとフランスがワールドカップの結果が悪かったために来られないというのが大きいよね」
大住「ヨーロッパはどこも強くなっているけど、フランスが来ないというのが一番大きい。ただ、いまはフィジカル、スピード、そして技術の面で、ヨーロッパは急速に進んでいるから、簡単ではないだろうね。
高倉麻子監督がやろうとしている、小さくても技術を活かして、スピードとパワーに対抗しようという日本サッカーで、是非勝ち進んで欲しいなと思いますね。２０１９年の女子ワールドカップでは、オランダに最後は負けたけど、あの長谷川唯が決めたようなシュートを決めて、勝ち進んでほしい。
後藤「ただ、チーム作りがうまくいっているかというと、なかなかそうはいかない」
大住「期待していた選手が伸び悩んじゃったりしているのがあるよね」
