■相模原が指揮官交代! 高木琢也監督のもとでリスタート
J2を知り尽くす名将が、ピッチに戻ってきた。
5月31日、SC相模原は三浦文丈監督の解任を発表した。翌6月1日、高木琢也監督の就任を発表したのだ。
1967年11月生まれの53歳は、2006年の横浜FCを皮切りに東京ヴェルディ、ロアッソ熊本、長崎、大宮アルディージャを指揮してきた。14年シーズンにわたる監督としてのキャリアのうち、実に12年シーズンはJ2で采配をふるっている。首都圏のクラブ、地方クラブ、予算規模の小さなクラブと、様々な条件下で戦いながら横浜と長崎でJ1昇格を達成している。
2つの思いが就任を後押しした。6月1日のオンライン会見でこう話した。
「サッカー人として、自分の人生として、監督は一番目に置いているもの。それだけに、この話がきたことには感謝しました。2つ目は(大宮の監督を終えた)昨シーズン以降はDAZNなどでサッカーを観る時間が多くなるなかで、相模原がどのような状況かは分かっていたので、やってみようという気持ちになりました」
三浦前監督が指揮した16節までの成績は、2勝5分9敗の勝点11で最下位に沈んでいた。J2に残留できる18位の北九州とは、勝点6差がついていた。「チームをJ2に残留させるのが一番の目標」と話す高木監督は、悲観も楽観もないスタンスで新たな仕事に着手する。
「この状況をどうとるかで、変わってくると思います。たとえば、いまの相模原に関しては非常に厳しい。ただ、シーズンが終わった段階では、どうなるかはわかりません。ということを考えれば、まだまだ捨てたものではないし、これからやれるチャンスだってある。
一方で、潤沢な資金を持っているチームを必ずチャンピオンにしなければいけないというのも、同じようなストレスがある。なので、ものの考え方次第かなと。それと、いまが大事なのか、それとも数試合先、数10試合先が大事なのか。そこまで考えていくと、いまの順位を見れば子どもだって厳しいと思うかもしれませんが、その先の道、途中に関しては色々なことが詰まっていると思う」