無観客の札幌ドーム。日本サッカー協会100周年の水色のユニフォームを着た日本には、ちょっとした貫禄みたいなものが感じられた。
ジャマイカの来日遅れでの急遽の代替試合となった日本vsU24日本は、「事故」が生んだうれしい副産物だった。前々からフル代表とオリンピック世代とこういった試合はやればいいのに叫ばれていたが、「日本」はフレンドリーでも国際Aマッチに固執してきたため実現することはなかった。
オリンピック前ということで、オーバーエイジの吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の3人がリスト入りしたが、遠藤が後半少しプレーしただけだった。
大迫勇也は「吉田とマッチアップしてみたかった」と語ったが、U24だけでは物足りなかったのだろうか。
13分に鎌田大地のコーナーキックから大迫という流れで、橋本拳人が先制ゴール。「もう入っちゃった」という印象だった。
長友佑都は気迫十分だった。長友は躍動し、久保建英も板倉滉も圧倒した。
U24にはもっと伸び伸びと果敢にチャレンジしてほしかった。行けなかったのかもしれないが、若さではなく、おとなしさと感じてしまう姿があった。「気を抜くなよ」というと年上チームの気構えにギャップを感じてしまった。