■「これでキミは大統領官邸でもなんでも取材できるんだぜ」
許可証は、サッカー協会ではなく、ウズベキスタン外務省情報局の報道部で「ジャホン」という機関が発行してくれるそうです(そのせいで西鉄旅行の仕事になったのでしょう)。
住所は「ウズベキスタン通り9番地」。なんとまあ、簡単なというか、分かりやすい住所です。地図を見たら、僕の泊まっているウズベキスタン・ホテルからも、パフタコール・スタジアムからも歩いても行けそうなところでした。
地下鉄を降りて「9番地」に行ってみると、予想していたような大きなビルではなく、2階建てか3階建てのこじんまりとしたオフィスビルでした。で、「ジャホン」のエシュノール・ジャバロフ氏を訪ねていきました。
1時過ぎだったのですが、ジャバロフ氏はランチで外に出ていて、「何時に帰ってくるかよう分らん」というので、オフィスの中で待たせてもらいました。
30分近く経った頃でしょうか。ジャバロフ氏が帰ってきました。30代半ばのエリート官僚ですが、なんと大きなソフトクリームを舐めながら登場したのです。
「このアイス、うんまいんだよな」と自慢しながら、ゆっくりとソフトクリームを平らげてから、顔写真付きの取材許可証を作ってくれました。裏に「ジャホン」の印を捺して、ジャバロフ氏のサインを書き込んで出来上がりです。
「さあ、これでキミは大統領官邸でもなんでも取材できるんだぜ」とのことでした。
ちなみに、岡田監督の初陣となったウズベキスタン戦は、終了直後に同点に追いつかれたカザフスタン戦とは逆に、後半のアディショナルタイムにかなりラッキーな同点ゴールが決まり、その時、岡田監督は「これは、ひょっとしたらひょっとする」と感じたそうです。