日本はミャンマーに10-0で勝利して、ワールドカップ最終予選進出を決めた。
試合前、無観客のフクダ電子アリーナには外から聞きなれない言語でのコールが響いていた。「ミャンマー・サッカーチームは国民の代表ではない」というものだった。
前回のヤンゴンでの日本戦から多くのメンバーが入れ替わった。国軍への抗議を示して、代表入りを断った選手も多くいるという。
日本に働きに来ているミャンマー国民は多い。看護師として働いている人もいる。彼らはアウン・サン・スー・チー氏の写真を掲げてクーデターによって政権を掌握した軍部への抗議の声をあげていた。
前日、吉田麻也は「ミャンマーの国内情勢は相手には難しい状況だと思いますが、選手としてはスポーツと政治は切り離して考えてほしいですし、サッカー選手として試合に集中して臨みたい」と語っていたが、アジアのサッカーについては警鐘を鳴らしていた。