■苦しすぎる経験の持つ意味

 久保にとって2020-21シーズンは無駄な時間だったのだろうか? キャリアに傷がつく遠回りをしただけなのだろうか?

 最短距離ではなかったかもしれないが、無駄ということはない。

 この1年間で苦しすぎる経験をしたことは重要だ。

 ハードワークをすることは現在のサッカーでは大前提だということだけでなく、結果を数字に残る形で出さなければ居場所はなくなるということ、期待の若手ではなく外国人枠を使う価値のある助っ人として競争を勝ち抜かなければならないということを、体感することができた。

 これからリーガで、公式戦でレアル・マドリードのユニフォームを纏うことを目指して戦っていくにあたって、頭では理解しているだけではなく、実際に痛感する日々を送ったことは、間違いなく今後のキャリアでプラスになる。

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■試合結果

グラナダ 0―0 ヘタフェ
 

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