■五輪OA招集で最終ラインのレギュラー不在に
ミャンマー戦翌日の5月29日からは、国内組も含む24人で活動していく。ワールドカップアジア2次予選のタジキスタン戦とキルギス戦を消化し、キリンチャレンジカップのジャマイカ戦とセルビア戦に挑む。
ミャンマー戦から4人の主力が抜ける。吉田麻也、酒井宏樹、それに遠藤航が、U―24日本代表にオーバーエイジとして参加するからだ。東京五輪世代で日本代表のレギュラーをつかんでいる冨安健洋も、ミャンマー戦を最後にチームから離れる。彼らに代わってピッチに立つ選手のパフォーマンスが注目される。
CBには谷口彰悟、昌子源、植田直通、中谷進之介の4人が選ばれている。谷口はJ1で独走態勢を築く川崎フロンターレで、安定感抜群のパフォーマンスを見せている。昌子はガンバ大阪でフルタイム出場しており、日本代表で競争できるレベルへ戻してきた印象だ。植田は昨年11月の活動に参加しており、中谷は3月のモンゴル戦で国際Aマッチデビューを飾った。
遠藤のいないボランチでは、橋本拳人が昨年11月以来のメンバー入りを果たしている。ボランチのポジションでは、1月にポルトガルへ移籍した守田英正が、3月の2試合で目に見える成長をピッチ上に記した。昨夏にロシアリーグのロストフへわたった橋本も、今回の4試合で存在感を示さすべき立場だ。
東京五輪世代の堂安や久保らが抜けた2列目では、坂元達裕にアピールのチャンスが巡ってくる。3月の2試合をケガで辞退したセレッソ大阪所属の24歳は、5月に入って戦列に戻っている。15日に行なわれたヴィッセル神戸戦では、視察した森保監督の目の前でヘディングシュートを決めてみせた。
坂元が主戦場とする2列目の右サイドでは、伊東純也が好調を維持している。自身と同じレフティーの堂安や久保も、右サイドのライバルとなる。東京五輪世代が日本代表に本格合流する9月以降を前にしたこのタイミングで、坂元はアピールをしておかなければならない。