■コーナーキックにも攻め上がる!

 結局ボールは枠を外れて上に飛んだものの、“GKはシュートを撃たない”というイメージを逆手に利用した、東口のサプライズプレーだった。東口は前節・川崎フロンターレ戦でも、2点を追いかける終盤に得たコーナーキックの際にゴール前に上がって得点を狙っている。まさかで降格圏に低迷する今季のガンバ大阪の中で、前への気持ちを全面に出している選手だ。

 東口は今季も好セーブを連発しているほか、最後方から的確なコーチングでチームを支えている。ポジショニングはもちろん、相手選手の動きを言葉で伝えるなど、なくてはならない存在だ。

 ガンバ大阪はこのまま広島に負けて、勝ち点を積み上げることができなかった。10試合を終えて1勝4分5敗と厳しい状況にある。とはいえ、東口の渾身のプレーはチームに勇気を与えるものだった。

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