■愛媛は代えて、松本は代えずに、現状打破を目ざす
モンテディオ山形に先駆けて監督交代に踏み切った愛媛FCも、實好礼忠新監督のもとでチームを立て直している。新監督就任後の成績は2勝1分2敗の五分だ。10節のアルビレックス新潟戦、11節の京都サンガF.C.戦は連敗となったが、新潟は11戦無敗で首位を快走しており、京都は8年ぶりの6連勝で3位につけている。11節の京都戦はつねに追いかける展開ながら、アウェイで2対3と食い下がった。
現時点では上位チーム相手に敗れたことよりも、中位から下位相手の試合で勝点をつかんでいることを評価するべきだろう。依然としてJ3降格圏に沈んでいるものの、風向きを変えることはできている。
一方、厳しい立場を認めつつ、現状のままで改善しようとするクラブもある。松本山雅FCと大宮アルディージャだ。
松本は最下位に沈んだ9節終了時点で、公式サイトに声明を出した。直後の群馬戦で4試合ぶりの勝利をつかむと、11節のギラヴァンツ北九州戦も2対1で競り勝った。連勝は今シーズン初だ。順位も3勝4分4敗の14位まで持ち直してきた。柴田峡監督の指揮下で、このまま苦境から抜け出せるか。