【J1分析】FC東京「泥沼リーグ4連敗」で露呈した「致命的な課題」の画像
FC東京の森重真人 撮影/原壮史
FC東京対横浜F・マリノスの写真 20210501

 FC東京4連敗。

 サッカーは微妙なところで結果が変わるゲームだが、内容に乏しい惨敗が続いている。オナイウにハットトリックを喫した直近の横浜F・マリノス戦は、0-3で済んだのが不思議なほどの試合だった。

 3失点は、いずれも完全に崩されたゴール。

 1点目。松原とのワンツーからエウベルに左サイドを突かれ、カバーに駆けつけたCBジョアン・オマリも置き去りに。CB渡辺と右SB蓮川がニアサイドに引きつけられ、その裏に通されて詰み。

 2点目も左サイドから。敵陣のパスからマルコス・ジュニオール、さらにエウベルと縦につながれ、左SB小川がエウベルに競り負ける。ゴール前はCB渡辺だけ。またしても裏に通されて詰み。

 3点目は森重のミスパスから。左サイドへのパスを松原にカットされ、マルコス・ジュニオールへ。反転したマルコスから右に飛び出したエウベルにつながれ、GK波多野が1対1に。エウベルのシュートは止めたが、そのこぼれ球をオナイウに押し込まれた。

 失点シーンを詳細に振り返ると、「完全に崩された」というより「自滅した」という表現が適切に思える。
 横浜の強みは、サイドからの縦に速い攻め。だがサイドを破られたとき、東京のゴール前は穴だらけになっていた。人数も足りなければ、抑えるポジションも悪い。いったい、どんな準備をしてきたのだろう。

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