■やることが整理されている
オフザボールの動きの中でディフェンダーとの駆け引きを制し、ボックスの中でフリーになる。いるべきところにいる、ということが可能になっているのは、ボールだけではなく人を見ているオナイウ個人の動きの巧みさがあってこそだが、やることが整理されているからでもある。
個の力でディフェンダーの視線を集めることができるエウベルがフィットしたことや、マルコス・ジュニオールの気の利く動きがその確実性を高めてくれている。1点目と2点目では前田大然もフィニッシャーになれる場所に位置していた。
前線の動きがしっかり噛み合っているからこそ、オナイウは波のないプレーを実現できているだけでなく、ゴールという結果もコンスタントに手にしている。
良い意味での波のなさはチーム全体にも当てはまっている。
前線が噛み合っていることでそこからの守備が安定しているだけでなく、喜田拓也と扇原貴宏は試合展開に左右されないプレーでマリノスのペースを維持し続けることができ、ティーラトンと松原健は変幻自在なポジション取りとボール出しで相手を疲れさせることができている。
ボールの奪いどころがないだけでなく、ゴールもしっかり奪っていく強いマリノスの姿が戻ってきている。
■試合結果
FC東京 0―3 横浜F・マリノス
■得点
8分 オナイウ阿道(横浜F・マリノス)
52分 オナイウ阿道(横浜F・マリノス)
61分 オナイウ阿道(横浜F・マリノス)