五輪サッカーに「死の組」などない(2)揺るがない森保一監督と心配な韓国の画像
サッカー日本代表 森保一監督 撮影/サッカー批評編集部

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東京オリンピックの組み合わせ抽選が4月21日、スイスのチューリッヒであり、24歳以下の選手(とオーバーエイジ)で構成される日本代表(男子)はA組に入った。男子は16チームを4組に分けてグループステージを行う。A組の日本は7月22日に南アフリカ、同25日にメキシコ、同28日にフランスと戦う。各組上位2チームが準々決勝に進み、準決勝まで勝ち抜けば、合計6試合を戦うことになる。日本のオリンピック出場は7大会連続11回目となる。

■ロンドンで世界を驚かせた日本代表

 2012年に英国の6都市を舞台に行われた「ロンドン・オリンピック」では、D組にスペイン、ホンジュラス、モロッコ、日本の4チームがはいった。ワールドカップなど世界大会の実績では、スペイン、モロッコ、日本、ホンジュラスの順だっただろうか。

 スペインは2年前のワールドカップ優勝国(ちょうど今回のフランスと同じだ)であり、FCバルセロナを筆頭としたスペイン1部リーグの選手12人と、イングランド、ドイツ、ポルトガルのビッグクラブでプレーする選手6人で構成されていた。中心選手は当時ビルバオ所属のハビ・マルティネス(現在はバイエルン・ミュンヘン)とイングランドのチェルシー所属のマタ(現在はマンチェスター・ユナイテッド)、そしてGKのデヘア(マンチェスター・ユナイテッド)らだった。

 大会初戦でこのスペインと対戦した日本は、前半34分に扇原貴宏の右CKを大津祐樹が決め、1−0で倒す。といっても、1996年の「マイアミの奇跡(日本1−0ブラジル)」のようにガチガチに守備を固めてワンチャンスを生かしたという勝利ではない。中盤で激しく戦い、FW永井謙佑のスピードを生かしたショートカウンターをかけての勝利。バランスを崩したスペインに対し後半も繰り返し絶好機をつくり、3−0でもおかしくない試合だった。

 このグループで最も厳しかった相手がホンジュラスだった。このときまでワールドカップ出場2回、オリンピック出場は3回目。いずれも、過去にはグループステージを突破したことはなかった。だがこの大会のホンジュラスは強かった。球際の強さを生かして日本に攻撃のリズムをつくらせず、逆に日本ゴールを再三にわたって襲った。結局0−0の引き分けに終わったが、前半39分に攻め込まれたときには、GK権田修一のスーパーセーブがなければ失点していただろう。ちなみに、このグループの最終結果は、1位日本、2位ホンジュラス、3位モロッコ。スペインは1勝もできず、最下位だった。

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