■幸運を呼ぶためにシティは何をした

 パレデスは飛んだ後にキンペンベの方へ首を倒していた。コース的に自分たちの間を狙ってきたことに対して顔を差し出してブロックしようとしたのだ。しかし、そのために体が捩れ、隙間が生まれた。このフリーキックを与えたのはパレデス自身であり、止めてやる、という気合は十分だったが、それがまさかの結果を生んでしまった。

 これでアウェイゴールを2つ手に入れたシティの逆転勝利となったのだが、幸運は何もせずに手に入ったわけではない。

 同点ゴールが生まれるまで、シティはボールを持つものの小さくゆっくりと動かして様子を窺うことしかできていなかった。

 しかし、64分にゴールが生まれる始点となったコーナーキックを獲得したのは、カイル・ウォーカーが猛然と駆け上がってボールを引き出しクロスを入れたからだった。シュートを打たなければ何も起こらないのと同じように、ゴールに向かっていかなければ何も起こらない。

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