J1リーグ第22節 名古屋グランパスー川崎フロンターレ
4月29日(木)|15:00 豊田スタジアム
ゴールデンウィークの初日、いきなりのビッグイベントがやって来る。「6ポインター」。日本では「6ポイントマッチ」「6ポイントゲーム」などと呼ばれる、1勝が勝ち点6にも感じられる、順位が近い同士の直接対決。しかも、勝ち点3差の首位攻防戦だ。
圧倒的な強さを示した昨季の川崎フロンターレだが、名古屋グランパスとの対戦は、1勝1敗だった。しかもその黒星は、序盤の連勝を止められるものだった。今季も川崎の攻撃サッカーは健在。名古屋を突き放しにいくはずだ。
ホームで迎え撃つ名古屋も、強みははっきりしている。カルチョの国からやって来た指揮官が仕込んだ守備力だ。今季ここまでダントツのリーグ最多得点を誇る川崎を、12試合でわずか3失点という驚異の守備力で受け止める。昨季、川崎に土をつけた豊田スタジアムで、今季も重ねてきた「ウノ・ゼロ」の再現を狙う。
最強の盾と矛が真っ向からぶつかり合う。しかも両チームは5月4日にも対戦と、まるでセカンドレグのような第2戦にもつながるストーリーがつづられることだろう。
極上の6ポインターで、黄金週間が幕を開ける。
■名古屋グランパス
2位 勝ち点29 9勝2分1敗 16得点3失点 得失点差13
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○2-0 G大阪(H)
L●1-2 鳥栖(H)
L○1-0 広島(H)
L○3-0 大分(A)
L△0-0 湘南(A)
【通算対戦成績】
H 18試合・4勝4分10敗
A 18試合・4勝4分10敗
計 36試合・8勝8分20敗
【直近対戦成績】
2020年10月18日 J1第23節 ●0-3(A)
2020年 8月23日 J1第12節 ○1-0(H)
2020年 8月12日 ル杯第3節 △2-2(H)
2019年 9月 8日 ル杯QF2 △2-2(H)
2019年 9月 4日 ル杯QF1 ●0-2(A)
【今節のみどころ】
第10節で今季初黒星を喫したものの、4日後のガンバ大阪戦で勝利を取り戻した。しかも完封での白星。休養も取り、首位攻防戦への準備は万端整った。
攻撃力ある川崎を迎え撃つが、受け止めるだけの守備力があることは、今季ここまでの戦いぶりで証明している。昨季の勝利も、「ウノ・ゼロ」でつかんだものだった。絶対に先制点は許したくない。
そして、勝つためにはゴールが必要だ。昨季の勝利を呼んだ金崎夢生は離脱中だが、山崎凌吾は3得点とすでに昨季のゴール数を超えた。さらに柿谷曜一朗も新天地で欠かせないアクセントとなり、日本代表でも決めた得意のミドルで現在チーム最多得点の稲垣祥もいる。昨季からの成長を示すには絶好の一戦。勝利をイメージできるだけの材料はそろっている。