鎌田大地のプレーの進化ぶりに、ブンデス・リーガから目を離すことができない。彼は、日本代表のサッカーに足りなかった部分を埋める大きなピースとなる可能性を秘めている。来年に迫った2022年ワールドカップ・カタール大会での活躍に、その期待は膨らみつつある。
■薄氷となったフランクフルトのCL出場権
長谷部誠と鎌田大地が所属するドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトは、第31節終了時点で来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権が獲得できる4位につけており、この“CL圏”を守るために最後のデッドヒートを繰り広げている。しかし、この数試合は不安定なパフォーマンスが続いており、現地時間4月24日に行われた第31節のバイエル・レヴァークーゼン戦でも試合開始直後から押し込まれる展開で1対3の敗戦に終わった。
レヴァークーゼン戦での敗戦後も勝点56でまだ4位は死守しているものの、5位のドルトムントは勝点わずか1の差でフランクフルトを猛追しており、CL出場権を巡る争いは最後まで予断を許さない状況になっている。
フランクフルトは代表ウィーク明けの4月3日にドルトムント相手にアウェーで勝利すると、10日にもヴォルフスブルクとの上位対決で激しい撃ち合いを制して連勝。昨年12月から続いた好調ぶりを維持していたのだが、続く第29節のボルシア・メンヒェングラートバッハ戦ではまったく良いところなく0対4で完敗。前節はアウクスブルク相手に2対0と完勝したものの、24日のレヴァークーゼンに再び完敗。2020年12月から3月頃までの絶好調は遠い過去のものとなってしまったようだ。