【プレミア分析】「よくやった、リーズ!」対リバプールのドローが証明した「スーパーリーグの問題点」の画像
活躍を見せたトレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール) 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ リーズ・ユナイテッドvsリバプール 2021年4月19日(日本時間28:00キックオフ)】

「奇人」を意味する“エル・ロコ”という二つ名で知られるマルセロ・ビエルサ監督率いるリーズの守備は、オールコートマンツーマンというイメージを持たれているが、実際のところは、完全なそれではない。

 マンツーマンディフェンスの弱点は、個で上回られる場所が発生すると一気に崩壊してしまうこと。タレントの質でビッグクラブを上回ることは不可能なリーズは、解決策として最終ラインの中央で必ず1人多い状況を作るようにする。

 そのためには、どこかで相手を1人自由にさせる必要があるが、それはセンターバックの1人だ。

 30分、リバプールのセンターバック、オザン・カバクが左サイドに開いてボールを持ち、中央に降りてきたジオゴ・ジョタへパス。ジョタは一気に右サイドの奥にボールを送るとトレント・アレクサンダー=アーノルドが一気に裏を突き、最終ラインとの競争を悠々と制した中央のサディオ・マネに落として先制ゴールが生まれた。

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