【ラ・リーガ ヘタフェvsレアル・マドリード 2021年4月18日(日本時間28:00キックオフ)】
久保建英がレアル・マドリードと今シーズン3度目の遭遇、ということで日本で注目を集めたこの試合だったが、久保を見たかった人も、レアルを見たかった人も、どちらもがっかりさせるものになった。
ヘタフェはレアルを相手に自分たちの時間を過ごせていたが、それは当然だった。
セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァラン、フェルラン・メンディ、ダニエル・カルバハル、ルーカス・バスケス、フェデリコ・バルベルデ、エデン・アザールが離脱しているレアルは、加えてカゼミーロとナチョが出場停止となり、チームを組むだけで精一杯だったからだ。
そういう状況で、ジネディーヌ・ジダン監督はさらにトニ・クロースとカリム・ベンゼマをスタメンから外すことを決断。センターバックでエデル・ミリトンとコンビを組んだカスティージャの選手であるヴィクトル・チュストは好パフォーマンスを披露したものの、プレシーズンマッチのようなメンバーで、プレシーズンマッチのような連携皆無の場当たり的な試合が展開されることになった。
マリアーノ・ディアスを最前線に配したレアルだったが、ベンゼマのようにボールを収めることも動き出すこともできず、ロドリゴとヴィニシウスが個人で仕掛けていくことが現実的な攻撃手段だった。しかし2人は、しっかり人数をかけて守ってくるヘタフェに対して無理をしてボールロストをしないように無難な動きをするにとどまった。