【ブンデス分析】鎌田大地を活かせず大敗!CL16強に転がされたフランクフルトの画像
大敗に鎌田も肩を落とした 写真:ロイター/アフロ

ブンデスリーガ ボルシア・メンヘングラートバッハvsフランクフルト 2021年4月17日(日本時間22:30キックオフ)】

 ボルシア・メンヘングラートバッハは、クラブ史上初のチャンピオンズリーグベスト16へと進んだ。クラブを新たな高みに引き上げたマルコ・ローゼ監督は、来季からボルシア・ドルトムントを率いることが決まっている。フランクフルトは、その智将の手のひらで転がされた。

 フランクフルトの強みは、左サイドにある。背番号10を背負うフィリップ・コスティッチは、今季のブンデスリーガで14アシストを記録しており、3月のリーグ月間MVPにも選ばれている。そのセルビア代表が陣取るフランクフルトの左サイドという強みを、ボルシアMGは逆手に取った。

 ボルシアMGは執拗に右サイド、つまりフランクフルトの左サイドを突いてきた。コスティッチの裏を突き、攻撃をけん制するためだ。それでもフランクフルトは、3バックの左に入ったエバン・ヌディカがサイドバックのように左へ開き、縦パスを入れて同サイドから崩し切ろうとする。守備陣形を崩さないボルシアMGだが、コスティッチにだけは素早い寄せで前を向かせない。それでも押し切ろうとするフランクフルトはリズムに乗れず、トップ下で先発した鎌田大地も手持ち無沙汰なままで時間が過ぎていった。

 そうして突破口を見つけ出せずに、フランクフルトのボール保持率だけは上がっていく。だが、それこそ相手の思うつぼだった。

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