■ボルシアMGに強みを活かされ4失点
ボルシアMGは、相手の強みを弱みに変えるだけではなく、自分たちのストロングポイントも適切に活かしていた。本来は左サイドのウィンガーであるマルクス・テュラムを最前線に配置していたのだ。ワールドカップ王者を父に持つフランス代表は、強さと速さに優れる。ボールを奪ったボルシアMGは、テュラムにロングボールを送って単独突破、あるいはバレンティノ・ラザロにコスティッチの裏を突かせる展開へと持ち込ませ、プレーの効率性を高めた。そうして奪ったCKで開始10分で先制。後半にもCKの流れから2点を奪っていった。
フランクフルトは、左サイドに固執すべきではなかった。確かにコスティッチのクロスからシュートにつながる場面もあったものの、後半には最終ラインからの縦パスで素早く切り裂き、鎌田のパスからアンドレ・シウバが惜しいシュートを放つ場面があった。中央を使うことでサイドも開いてくるはずだが、その気配のないままに鎌田は交代。前がかりになってはカウンターを食らう場面を繰り返し、アディショナルタイムに4点目を奪われて終戦した。
フランクフルトは今、来季のチャンピオンズリーグ出場権確保へと向かっている。第5節のバイエルン・ミュンヘン相手の0-5に次ぐ今季2番目の大敗を、CL16強に受けたレッスンを、必ず活かさねばならない。
■結果
ボルシアMG 4-0 フランクフルト
■得点
10分 マティアス・ギンター(ボルシアMG)
60分 ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
67分 ラミ・ベンセバイニ(ボルシアMG)
90分 ハネス・ボルフ(ボルシアMG)