【CL分析】チェルシーがベスト4進出!「肺が15個」エンゴロ・カンテの驚異的シーンの画像
チェルシーのエンゴロ・カンテ 写真:AP/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝 2ndレグ チェルシーvsポルト 2021年4月13日(日本時間28:00キックオフ)】

 アウェイゴールを2つ奪ってリードをしているチェルシーは、無理をする必要がなかった。チアゴ・シウバエンゴロ・カンテを先発させたトーマス・トゥヘル監督は、2ndレグを1stレグの続きそのものとして戦った。

 2人は1stレグではベンチスタートで、80分に投入されていた。圧を強めるポルトに対し、シウバには守備での安定だけではなくビルドアップでの落ち着きをもたらす役割が課せられ、カンテにはボールのある場所に顔を出して数的優位を作り続け、相手の勢いを削ぐことが期待された。

 それは2ndレグでも同様だった。

 特に際立っていたのはカンテだ。ゴールを目指して積極的に出てくるポルトに対し、その運動量が際立っていた。守備はもちろん、攻撃でもカウンターの場面でカイ・ハヴェルツよりも目立っていた。

 18分、ポルトのコーナーキックからカンテがボールを拾い、メイソン・マウントとのパス交換から一気にペナルティエリア内まで駆け上がった。早く前進しすぎて他の選手の到着が遅れてしまい、クリスチャン・プリシッチがボールを受けた時には既に守備陣が戻ってきてしまったが、攻守両面で12人目の選手がいるかのように動き回るカンテの存在感が発揮されたシーンだった。

 27分にはボール奪取から自らドリブルで前進しペナルティエリア直前で4対2という数的有利な決定的な形を作った。最後のパスの選択肢で失敗してしまったことは痛恨だったが、そういうもったいなさを補って余りある働きでチェルシーを支えた。

 前半からそれだけ動きながら、カンテは終盤でもポルトを苦しめ続けた。

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