■監督交代の愛媛は、初勝利目前で痛恨の失点!
前節終了後の4月7日、今シーズンのJ2初の監督交代があった。開幕から2分4敗と勝利のない愛媛FCの和泉茂徳監督の辞任と、實好礼忠コーチの監督昇格が発表されたのだ。
新監督のもとでリスタートを切ったホーム、ニンジニアスタジアムでの岡山戦は、川村拓夢の2ゴールで前半を2対0で折り返す。しかし後半は岡山に押し込まれ、62分に上門知樹にミドルシュートを浴びて1点差に迫られる。
2対1のままどうにかアディショナルタイムへ持ち込み、90+7分のCKを跳ね返す。ところが、ペナルティエリア正面すぐ外にこぼれたセカンドボールを、疋田優人に右足ボレーで蹴り込まれてしまう。ラストプレーで失点した愛媛はシーズン初勝利を逃し、22チームで唯一勝利をつかめていない。
岡山は貴重な勝点1をゲットした。大阪体育大学から加入した疋田は、この試合で始めてメンバー入りし、86分に投入されたばかりだった。プロデビュー戦で初ゴールを決めた23歳が、チームを敗戦から救ったのだった。
「出たら絶対に決めてやろうと思っていたので、ホント入ってうれしかったです。こぼれ球が来たら絶対に振り抜いてやろうと思っていたので、しっかり振り抜けて、ワクに飛んで良かったです。ずっとベンチ外だったんですけど、つねに準備をして、こういう形でいいデビューができて良かったと思います」
疋田と同じ大卒ルーキーでは、東京ヴェルディの佐藤凌我が2試合連続弾でチームの連勝に貢献している。フレッシュな力はチームを活性化させるだけでなく、リーグ全体を盛り上げていく。