■脱・オルンガの兆しも見せた
江坂とクリスティアーノに加え、あと1人前線でボールに絡むことができる選手がいないことで攻撃が単調になり、得点力不足に陥ってしまっていた柏だったが、江坂とサヴィオの前線での共存可能な形が見つかったことで、調子を取り戻しそうだ。
また、チーム全体も切り替えが多い試合で相手を上回り、ネルシーニョ監督が「今日の1勝はこの先の戦いを続けていく上で本当に貴重な勝利」とし、大谷秀和が「僕のゴールはおまけで、立ち上がりから全員が自分の力を出し尽くした結果」と語ったように、マイケル・オルンガが抜けたことによる自分たちの新たな戦い方の指標となる試合になった。
チームのために身を捧げ、攻撃の中心も担うことができるサヴィオはそのスタイルの象徴になれるだろう。
献身性と人間性で全員に愛されるサヴィオが、いよいよJ1の舞台で真価を見せて主役に躍り出ようとしている。頑張り続けた選手が報われる瞬間というのは、いつ見ても気持ちが良い。
■試合結果
柏レイソル 1―0 ガンバ大阪
■得点
76分 大谷秀和(柏レイソル)