【J1浦和】リカルド・ロドリゲス監督「監督はずっと成長し続けなければいけない職業。徳島で成長した経験がレッズでも生きている」徳島戦に臨む覚悟の画像
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督 撮影/中地拓也

 浦和レッズリカルド・ロドリゲス監督が4月9日(金)、オンライン取材に応じた。

 4月11日(日)に埼玉スタジアムで行われるJ1第9節では、去年までの4年間指揮を執った徳島ヴォルティスとの初対決に臨む。その意気込みを語った。

 リカルド監督は2017年からの4シーズン、徳島を率い、昨シーズンは、チームをJ1昇格へと導いた実績を持つ。そんな“古巣”との初対決について、

「最も重要なことは、レッズとしてこれからも進化し続けること。相手は関係なく、チームとしていろいろと積み上げていき、歯車がうまく回るようにし、パフォーマンスを上げたい。徳島は私の古巣ですので、少し違う試合になるかもしれませんが、今、重要なことはチームとして成長すること、そして“これがレッズだ”というスタイルが明確に見える方向にもっていくことだと思います」

 と、対戦相手に関係なく、“浦和らしさ”を貫くという姿勢を見せた。

■同じスタイルを持ち味にする両チーム

 徳島は今年から同じスペイン人のダニエル・ポヤトス監督の新体制もと、2014年以来のJ1の舞台に挑んでいる。相手は現在3連勝と好調を維持。リカルド監督は、去年と今年の徳島の違いについて問われると、

「徳島の福岡戦があったので、その試合はすでに見ています。チーム全体としては分析を進めていて、私個人の分析はこれからですが、チームの狙いやポジショニング、相手を引き付けてプレーするというところは昨年までの徳島と同じだと聞いているし、守備の仕方も我々がやっている形に少し似ているやり方だと聞いている。大きな違いはありませんが、たとえば宮代(大聖)のようないいパフォーマンスを見せている新戦力がいることによって、特徴は少し変わってきている」

 と、今シーズンの徳島の印象について述べた。

 また、「哲学が似たチーム同士の対戦でボールをより握るために大事になってくることは何か」という問いに対しては、

「両チームともポゼッション率を高めたい、ボールを持ちたい、そのためには前からプレスを掛けるという似たようなチームだと思います。それは私が徳島で4年間やってきて、徳島が行うことであり、今年からのレッズもそのようにプレーしています。最終的に何が勝敗を分けるかというと、選手のクオリティーであったり、その日の選手の状態であったり、プレーの最後の部分で何を見せられるかというところ。選手のパフォーマンスが決定付けるところもあると思うし、戦術的なところで、どこまで自分たちにとって有利な状況にもっていけるかということもあると思う」

 と述べた。

 徳島戦では似たような戦術やプレースタイルがぶつかり合うことも、指揮官は折り込み済みだ。

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