【CL分析】PSGネイマールが「DF5人を無力化」バイエルンを下した「成熟と献身」の画像
体も張ってチームをけん引したネイマール 写真:AFP/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝 1stレグ バイエルン・ミュンヘンvsパリ・サンジェルマン 2021年4月7日(日本時間28:00キックオフ)】

 残り10分を切った頃、以前は見られないようなシーンがあった。パリ・サンジェルマンのカウンターでの一場面だ。

 反撃に移る縦パスを受けたのはネイマールだ。止めに来たダビド・アラバと交錯し、地面へと転がされた。この気分にむらのある天才は、これまでならばファウルを主張してのたうち回っていたかもしれない。だが、パリの背番号10はすぐさま立ち上がり、ボールを回収。さらにアラバを背負ってキープして、イドリサ・ゲイェに縦パスを入れさせた。抜け出したモイス・キーンはオフサイドだったが、バイエルンの息の根を止めるビッグチャンスになり得るプレーだった。

 バルセロナを2戦合計5-2で下したCLラウンド16に、ネイマールは出場していない。このバイエルン戦も、負傷から復帰して公式戦3試合目だった。今季はたびたび負傷で離脱しており、国内リーグでも13試合にしか出場していない。

 だが、敗戦に涙したCL決勝から7か月強。帰ってきたネイマールは成熟の予感を漂わせている。

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