■勢いを渡さなかったレアルの「リズム」
だが、リズムに乗って1点差に追い上げられた状況で、またもR・マドリードの緩急が効いた。ある程度引いて守ることは想定内としつつ、意識は常にゴールに置いていた。63分には一気にカウンターに移り、アセンシオが抜け出して相手ゴールへと迫る。スピードに乗ってゴールに近づいたが、アセンシオが選択したのはパス。隣には、ビニシウスがしっかりと並走していたのだ。ボールは相手のクリアでタッチラインを割ったが、スローインからのプレー再開を締めたのはビニシウス。力みなくゴールネットを揺らした姿は、この試合の功労者にふさわしいものだった。
その後もリバプールにボールを持たせつつ、決定的な形をつくらせずにカウンターを当て続けた。リバプールにアウェイゴールを1つ許したものの、自分たちのリズムで、思惑どおりにつかんだ先勝。R・マドリードには、大きな手応えが残ったことだろう。
■結果
レアル・マドリード 3-1 リバプール
■得点
27分 ビニシウス(レアル・マドリード)
36分 アセンシオ(レアル・マドリード)
51分 モハメド・サラー(リバプール)
65分 ビニシウス(レアル・マドリード)