■首位にしがみつく負のサイクル

 結局そのままセビージャを崩せずに敗れたアトレティコは、レアル・マドリードと3ポイント差になった。バルセロナがバジャドリーに勝てば1ポイント差だ。

 2大巨頭に対するチャレンジャーとして躍進してきたアトレティコが、長い間過ごしてきた首位という立場にしがみつくべく消極的な負のサイクルにハマってしまっている。復調のきっかけは首位から転落して再びチャレンジャーの立場に戻ることかもしれないが、それではいつまでたっても2チームの後ろにいる存在のままだ。シメオネ監督はそれを望んではいなかったはずだが、果たして首位のまま積極さを取り戻し、押し切ることはできるだろうか。

 1つ上の立場に到達できるのか、限界を見せてサイクルの終わりを迎えるのか、アトレティコは首位でありながらその瀬戸際に立っている。

■試合結果

セビージャ 1―0 アトレティコ・マドリード

■得点

70分 マルコス・アクーニャ(セビージャ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4