ヨーロッパでも、２０２２年ワールドカップ（Ｗ杯）予選がスタートする。フットボールの本場で、カタールで開かれる世界大会出場権をめぐる激しいバトルが繰り広げられることになる。
ヨーロッパの本大会出場枠は１３だ。グループＡからＪまでに分かれた各グループの首位１０チームは、ストレートでカタール行きが決定。各グループ２位の１０チームと、その時点でＷ杯出場権を得ていないＵＥＦＡネーションズリーグの上位２チームがプレーオフに進出し、トーナメント形式で残り３つの出場枠を争う。現地時間２４、２５日の第１節で、熱戦の火ぶたが切って落とされる。
オランダ代表は、復帰に向けての道のりにいる。かつて世界を魅了した「オレンジ軍団」は２０１８年、８大会ぶりにＷ杯出場権を逃したのだ。
今季のＵＥＦＡネーションズリーグでは、リーグＡで準決勝進出を逃した。だが、イタリアとは１分１敗、ポーランドには２勝するなど、復活の兆しを見せている。昨年９月の就任以降、４試合勝ち星なしだったフランク・デブール監督だが、前述のポーランド戦を含めて直近２試合で勝利。ここ数年は率いるチームで芳しい結果を出せていない指揮官にとっても、リベンジの思いは強いだろう。
ただし、オランダが初戦で顔を合わせるのは、タフな相手だ。老獪なシェノル・ギュネシュ監督率いるトルコである。
トルコも前回Ｗ杯に出場していないが、ＥＵＲＯ２０２０予選では、世界王者フランスを相手に勝利。オザン・カバク（リバプール）といった若手や、脂の乗る時期に入ってきたハカン・チャルハノール（ミラン）といった選手がミックスされた好チームとなっている。
ＥＵＲＯ２０１６予選における前回対戦では、３－０でトルコに軍配が上がっている。両チームにとって、今後を占う上でも重要な一戦になる。
